JR神戸線明石駅からひとつ東隣の朝霧駅までを、山手の住宅街を経由して結ぶ明石市営バス朝霧線の乗りバスログです。経由違いでふたつの系統が結ぶうち、今回は松が丘5丁目経由の路線に朝霧駅から乗った模様を前面展望中心に綴ります。明石市営バスは住宅地をゆく何の変哲もない路線ばかりですが、起伏に富んでいるので眺めの良い場所に出くわすこともあり、意外と車窓は飽きません。

(Topイメージ画…松が丘5丁目付近をゆく明石駅行。坂を登ったり下ったり…)

JR神戸線、朝霧駅前には1〜4番までののりばがあるのですが、1〜3番が改札口の並びにあるのに対し、ロータリーを挟んで道路の向かい側にあるひとつだけある4番のりばはなんだか仲間外れのような存在。明石駅に向かう朝霧線のバスは、そんな離れ小島から発車します。沿線の流動はほぼ明石駅を基準に動いているので、電車なら1駅数分で移動できるここ朝霧駅からの利用はさほど多くはなく、また運行本数も少ないのでこのような扱いになっているのかもしれません。

ところでその4番のりば付近にあるパン屋さん。「めいまい食パン」というものが激しく気きになるわけですが。
駅前ロータリーの中央部は駐輪場とバスの待機スペースが設けられており、ちょうど明石と神戸の2市営バスが待機中。ここ朝霧駅は、全国で4ヶ所しかない公営同士の並びが見られる貴重なターミナルなのです。撮影時は中央の車両がこれから乗るバス、右側がその5分前に発車する、もう一つの朝霧線明石駅行(大蔵谷清水経由)のバスでした。
【乗記】明石市営バス乗車記(2)
朝霧駅15:35→明石駅北口15:52
└朝霧線 松が丘五丁目経由明石駅北口行
明石市交通部 1787
待機していたバスがのりばに入ってきたのは、まさに発車時刻。明石市営バスの場合、始発場所では3〜5分前に入ってくるのが普通なんですが、この4番のりばはバースに長居すると脇を別のバスが抜けられないので、ここでは直前入線になっているようです。そんなお断りの紙が貼ってありました。バスには自分ともう一人、釣り帰りと思しきおじさんが乗車。2名で朝霧駅を発車します。

駅前ロータリーを出た瞬間から始まる上り坂。カーブしながら進んでゆくとすぐに信号機のある交差点に出くわします。前回綴った神陵台方面のバスでは直進したその交差点を、今回は左へ。するとさらにキツい坂が目の前に現れました。急な坂の途中でクロネコと一緒に信号待ちです(=゚ω゚=)
明石駅〜朝霧駅間の2つの系統のうち、朝霧側はこの坂の途中の信号機までが重複区間。乗車中の松が丘5経由は、この交差点を右折します。
右折してすぐの松が丘四丁目バス停は、路線図上ではもう一つの系統と同一バス停。そのすぐそばに何やら「遺跡畑山」と書かれた標柱を見つけました。「畑山」は正確には「旗山」で、このあたりにかつて大阪堂島の米相場を旗を振って岡山まで伝える中継地点があったそうです。なるほど、駅を出たバスはずっと坂を上ってきたわけですが、今では住宅が広がるこの丘も、かつては眺めのよい場所だったのかもしれません。

丘の頂上付近にある松が丘五丁目南バス停で1人乗車。そこを過ぎると急な下り坂に変わり、向かいの
斜面に広がる住宅群がフロントガラスを覆います。
そしてこの付近で西側に見えるこの光景。
家・家・家・家・家家家家家家家家・・・・・・!
まさに圧巻の一言。この光景こそ、明石市営バスの需要を如実に現しているとい言えます。

朝霧駅を出て約5分。下り坂の途中にある松が丘五丁目バス停に到着。ここは転回場も備え、明石駅からの最終便は朝霧駅まで行かずここで折り返します。そしてここを出ると、明石市営バスの主力系統ともいうべき明舞線に合流。本数も激増し、以降は明舞線に混じって各バス停で乗客を増やしながら明石駅へ向かいます。

朝霧二丁目バス停。その奥にもう次のバス停が見えています。ここから朝霧線のもう一つの系統と合流。

朝霧丘付近。朝霧二丁目を過ぎると再び山登りです。
朝霧丘をゆく朝霧線明石駅行。左にチラリと明石海峡大橋の主塔が見えます。
坂を登り終えれば明高下バス停。ここから丘の上の平坦な土地に広がる住宅街を走ります。ピッチの短いバス停毎に乗客が増え、立ち客もちらほら。やがて明石駅の標識が見えてきました。

上ノ丸を過ぎると一気に丘を下って行きます。朝霧駅を出てから上って下りて、また上って下りて。丘越えを都合、2回繰り返したわけです。
上ノ丸→明石駅間の急勾配を下ってゆく明石駅行。
坂を下ってゆくと正面に明石城跡の林が見え、左に急カーブ。

ちなみに右側に斜面には明石市立文化博物館があり、そこから明石のシンボル天文科学館と明石海峡大橋が見渡せます(この景色は車窓からは見えません>_<)
道路が平坦になり、明石城のお堀につながる湿地の脇を進むとJR線のガードが見えてきます。その交差点を右に曲って、バスは駅前の路上バスプールへ。約17分で終点の明石駅北口に到着となりました。
□明石市営バス乗車記(1)…団地内線・伊川谷高線






明石駅と松が丘4丁目を結ぶ路線だったような気がします。
ところで朝霧駅と明石駅を結ぶバスですが、2系統ではなくて
3系統ではないでしょうか。
記事に書いておられる2路線のほか、明舞北センター経由の明石駅行きもあります。
路線と系統の区別がついていないので、こちらの勘違いだとしたら申し訳ありません。
初の書き込みで見当違いなことを書いたのを
思い出したので緊張しています。。
値段から1本3斤分のようですが、関東圏だと2斤で1本だから、その点でもやっぱ謎です。
幕末〜明治ころ堂島の米相場を手旗で京都に伝えたことは聞いてましたが『バスいこ』でその史跡に会えるとは感激。
駅前の離れ小島発着場所の割りに、明石の住宅群が採算不可解なバス路線を支えているのかと分析するあたり、歴史と旅と経済まで凝縮していて楽しい。クロネコが信号待ち、と街の生活臭もさりげない描写。
東経135度のきゆろひ様は一段と冴えていらっしゃる。
こんにちは〜
沿線にお住まいになったことがあるとはびっくりしました。明石駅〜松が丘4ということは、今の明石駅〜大蔵谷清水〜朝霧駅のことですかね。あの付近は複数の経路が入り乱れており、また公式サイトも系統を把握するには難解な路線図しか公開していないので、実態を掴むには困難です。ポイントは朝霧二丁目と、松が丘5の各交差点をどういう風に進むか。これを把握するとわかりやすいのかななんて思います。
明石駅〜朝霧駅の件、ちょっと本文で説明不足だったかもしれませんね。明舞北センター経由は「明舞線」とカテゴライズされていたので、朝霧線を紹介している本乗車レポでは割愛したのですが、確かにこれだと明石駅〜朝霧駅間は2系統しか存在しないと捉えられてもおかしくないですよね。ご指摘感謝です。
これからも気づいた点は遠慮なくご指摘いただければとおもいますm(__)m
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
めいまい食パン、今度実際に買ってみようかと思っています。真相はいかに!?
手旗は大正まで続いていたようですね。現代になってから実験でやってみたそうですが、当時よりも伝達速度は遅かったとか。旗振りだけの表現で正確な相場を、それもいくつもの中継を経て伝えるのは至難の技かと思いますが、それをやってのけていた当時の人々はすごいとしかいいようがありません。相場なんて間違った情報を伝えると大損ですからね。
明石市営バスの沿線は坂だらけなので、距離の割に乗客は多いのですが、公営故の高コスト体質がアダとなって維持ができなくなっているようです。あと利用客の多数を占める高齢者パスの問題も大きいのかも。
駄文極まりないレポで恐縮ですが、深く読み取っていただきありがとうございます。励みになります。
あらためて市バスの路線図を見て思い出しましたが、またしても自分の思い違いでした。
自分の記憶にあるのは「松が丘5丁目」で折り返す路線があったというものでした。
記事内の通り、5丁目の方に回転場があってそこでバスが待機していた光景を覚えています。
4丁目と5丁目を取り違えていました。確認は大事ですね。。
それとは別に、自分が住んでいた頃から
明石駅ー大蔵谷清水ー朝霧駅の路線はありました。本数は当時からかなり少なかったと思います。
系統と路線の件についても詳しく書いていただきありがとうございます。
バス好きなだけで知識がほとんどないもので、
お手を煩わせてしまいました。。
私が知っていたのは川崎駅西口(川崎市営・横浜市営)。あと考えて思い当たるところは徳島駅前(徳島市営・小松島市営)くらい。
ちょっと調べてみて猪名寺駅(尼崎市営・伊丹市営)というのもあったのですが、尼崎市営は東口、伊丹市営は西口発着で「並び」は見られません。
川崎駅西口は間違いないはずで、残りの2ヶ所がどこなのか気になります。
松が丘付近は朝霧駅基点の循環系統もあるみたいなので混同してしまうのは無理もありません。
で、現在の松が丘5の転回場、ザッと時刻表を見ると夜間の明石駅→松が丘5(止まり)しか使ってないように見えますが、もしかしたら始発便があるのかもしれないですね。その辺は時刻表を精査してみないと何ともいえないのですが。
明石駅〜朝霧駅を結ぶのは、やはりJRで1駅と言うこともあって、少ないようですね。
・川崎駅西口
・阪急塚口駅
・朝霧駅
・徳島駅
のつもりで書いたのですが、いつの間にか阪急塚口駅北口に乗り入れていた尼崎市営バスの系統は無くなっていたようです。訂正します。
一方で三宮バスターミナルにおいて長崎県営バスと神戸市営バスというのも考えられますが、これはちょっと違いますかねぇ。
ご指摘感謝します。
明石市営バスは年度末で他社移管・廃止となるので川崎と徳島だけになってしまいますね。